2015年11月2日月曜日

セルフイメージを正しく認識するスキル


ライフスキルのもっとも基礎的なスキルである自己認識スキルとは、セルフイメージを正しく認識できるスキルです。

しかし「他人のことはわかるが自分のことは分からない」という人が多いように、案外謎めいています。特に困難なことに直面したり、人間関係、特に自己開示が必要な恋愛などの場面では、混乱してしまうことが少なくありません。

また、ネガティブな体験をして育つことによって、自身のセルフイメージがネガティブなものになり、その延長にある人間関係の仕方もネガティブなものにしてしまうのは仕方がありません。そうするとますますセルフイメージの正しい認識が困難になります。

「自分に自信がない」と感じている人はたくさんいますが、それがちょっとした思い込み、たとえば一回の経験で自信を失くしていることも結構多いので、正しく自分を認識するようにしないとどんどん横道に逸れてしまい、備わっている実力を発揮できなくしてしまいます。「本当はタカなのにヒヨコだと思っているあなたへ」というタイトルの本があるように、自ら人生を辛くしてしまいます。

例えば資格獲得のプロセスには、努力があり、その先に成功と失敗という相反する結果があります。サッカーでも、ラグビーでも、野球でも、柔道でも、同じで勝利の美酒の対極には悔し涙があります。

白と黒という対極を結ぶ一本の線には「努力」とプロセスがあります。同じようなプロセスを辿っても、求めていたものとは逆の物を手にする可能性があります。
その可能性を拒んでいたら、欲しいものは手に入りません。

しかし、自分の手に入るとは思えないと感じると、最初から努力を十分にしません。しない方が自分に対する言い訳ができるからです。「努力していたら勝てたはずだが、勝ったところで大したことがないので、本気になれず努力しなかった」というふうに、言い訳できます。

しかしこれで終わればまだマシな方で、自分を守るために、さらに決定的な理由をつけて惨めな気持ちを回避しょうととます。「たかがこんなことに一生懸命になってるあいつらはバカだ。他に能力がないから、こんなことに夢中になれるんだ」というように軽蔑します。

また恋愛では、好きな女性にアプローチしなければ、交際することはできません。しかし反対に断られる可能性もあります。断られる恥ずかしさを恐れて、アプローチしないと、女性から自分にアプローチしてくれない限り、他の男性の彼女になる確率は100%になります。その不安や自分が傷つかないように「彼女も男を見る目がない」と好きなはずの女性を蔑視します。

常に「見せかけの自己肯定、他者否定(実際は自他否定)」が人間関係の仕方になります。これでは幸福な人間関係を築くことはできなくなります。

しかも実際には「いい人のときも、悪い人のときもある自分」なのに、自分を受け入れてもらうために、いつも「自分はいい人」を世間に見せなければならないので、ストレスが高まります。

いくら「自分はいい人」を演出しても、頭隠して尻尾隠せずになるので、自他否定の構えが出てしまい、思ったような結果は得られません。ますます「自分はいい人」を世間に見せようしますが、その努力が報われないので、やはり周囲の人を胸の中で蔑視します。

ストレスには良いストレスと悪いストレスがありますが、溜まるのは悪いストレスばかりです。


この宿命的な構造から抜け出すには。「絶対に手にしたくないものを積極的に受け取ってもいい」と自分を諦めるしかありません。そうすると求めるものが入りだします。

試合に負けたくないから出ないのではなく、負けることもあるのは、仕方がないことと受け入れると勝つ可能性も出てきます。失恋してもいいから彼女にアプローチすると決めて行動すれば、彼女に愛される可能性も増えます。



そうすることで、体験から得たセルフイメージが変わって、人生のシナリオがポジティブなものに変わる可能性が出てきます。

自分越え3つのライフスキルトレーニング



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